漏斗胸・胸郭変形疾患でお悩みなら松山の漏斗胸専門病院

再手術について

再手術について

漏斗胸の手術の失敗例

CT写真

※当院の筋層下Nuss法後、バーと胸骨の位置関係が正され、痛みは無くなった。

症例は22歳男性。関東の病院で成人漏斗胸症例に2本のバーを用いたNuss法を施行した後、挿入したバーの端がボコッと出ている、手術後2ヶ月経つのにバー固定部分の両端の痛みが取れない、呼吸苦を主訴に来院。入院中は手術後胸水貯留、微熱継続で術後入院が長期に亘ったとの事でした。痛みは治まらず、仕事も出来ず故郷に帰宅。その後困って当院来院しました。疼痛著しく、当院で鎮痛治療を行ったにも拘わらず改善しない為、2本のバー抜去と共に筋層下Nuss法を用いた再手術を施行し、疼痛改善し、東京の職場に復帰しました。

漏斗胸の手術で失敗すると出る症状

CT写真

※Nuss法術後の画像でバー周囲組織が索状となり、心臓を圧迫している。この為、胸部圧迫感、易疲労感、著しい猫背が見られる。

症例は25歳男性です。当時、まだナス法が始まって直ぐの頃から行っていた施設で、平成12年にバーを挿入、その後平成14年にバー抜去をされたとのことです。当院来院時には胸部圧迫感、易疲労感、猫背が著しく、来院時のCTで心臓はバーの周囲組織が索状物となり、圧迫されている像が見られました。
ナス法オリジナルの術式でバーを180度回転させると、バーの形態にもよりますが、肋間が低い場合挿入肋間同士の肋骨の高さにより、左のCT像の如く心臓が圧迫されてしまいます。猫背が著しいのは、立位のときに猫背にした方が胸腔の円が楕円となり長くなるため、無意識にしているのです。当院では更に高い肋間から挿入し、また術中に索状物を切除した為、右に見えるCT像のように心臓の圧迫は解除されています。

漏斗胸の手術で失敗する要因

手術風景

※エンジンジャッキで前胸壁挙上中

従来のNuss法原法は小児対象の手術である為、ある程度以上成長した大人に同じ方法を施行すると、胸郭が硬い為、挙上困難であり、充分な改善が得られません。施設によっては胸骨に近い部分に2cmくらいの皮膚切開を入れて、この部分の肋軟骨を切除したり、肋骨の皮質を削り取ることで軟らかくして行っている施設もあります。一時期は胸腔内から「肋軟骨を電気メスで切る。」などという荒唐無稽なことをしている施設もありますが、電気メスでは大人の肋軟骨は充分な切開は不能であり、これでは胸郭の改善に対する何の影響も有りません。当院では筋層下ナス法により肋間より直視下で胸骨挙上用バーを挿入して、エンジンジャッキで胸郭を引き上げることで胸郭を軟らかくした後、バーを180度回転させていますので、漏斗胸二期的手術(バー抜去術)の後に再陥凹するということがないのです。当院での良好な術後成績を10年以上学会発表しているにも関わらず、追試できないのが大学病院の弱い点です。エンジンジャッキで上げた肋軟骨-胸骨関節及び肋軟骨-肋骨接合部が線状骨折して、この部位はバーで挙上された後に、3ヶ月も経てばしっかりとくっつきますので、挙上された位置で保たれ、強固な胸郭が出来上がります。

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