漏斗胸・胸郭変形疾患でお悩みなら松山の漏斗胸専門病院

漏斗胸ナス法一期的手術

漏斗胸の外科治療として現在主に行われている、1987年よりDr.Nussが開発したナス法は、今や広く全世界で行われている。

胸骨飜転術

1960年、和田壽郎らが国際学会で数多くの症例の術後について発表した。前胸壁の陥凹を胸骨及び肋軟骨、筋肉を切断して取り出し、筋肉を切除の後180°ひっくり返して固定する手術。

ラビッチ手術

Dr.M.M.Ravitchが行った肋軟骨切除と胸骨挙上を行う手術。胸骨の変形形態に寄っては、胸骨の楔形切除を施行し、再縫合することもある。金属製の棒や板で補強する方法も用いられた。

胸肋挙上術

院長が東京女子医科大学病院に在任中、医局員が共謀して主任教授の和田寿郎先生の目を盗んで、非対称性漏斗胸に胸骨飜転術を小児に行っても取り出したPlastron(陥凹した胸骨と肋軟骨))を再固定するときに結局同じ形態になり、最終的には肋軟骨を切除することで、前胸壁の陥凹が改善されるという理論より、胸骨自体は触らなくて良いのではないか、という観点から開始された術式である。記憶は確かではないが、神戸で開業している河村剛史先生か、日野市で開業している日野恒和先生が最初に行った。前胸部の陥凹は平坦になり改善されるものの、心臓の圧迫自体は余り改善されないという術式であり、術者はジレンマに陥っていた。

胸骨飜転術+胸骨重畳法

胸骨飜転術を行い、更に胸骨をPlastronを再固定する時に、胸骨に重ねて約1肋間持ち上げることで、胸骨の厚さ分だけ、胸骨前後径が大きくなる術式であり、心臓の圧迫を取ることに優れている。特に大人の場合、胸肋挙上術より確実に胸骨飜転術+胸骨重畳法の方が優れていた。本術式は日野恒和先生が最初に行った。

ナス法原法

胸腔鏡を用い、心臓前面にテープを通し、これよりバーを導き、バーをペクタスクランプで180°回転させて、バーを皮下に埋め込む方法である。バーの位置異常を来すことから、スタビライザーを用いてバーの位置異常を少なくするような対策が取られている。

筋層下ナス法

院長が当初ナス法を施行しようとした時、Nussらの論文で6.8%のバーの位置異常を認めることから、バーの固定方法を考えた。ナス法原法では筋肉の上にバーが乗るためにバーが滑りやすいのであろうと考え、筋肉を剥離し、筋肉の下でバーを回転させ、バーを右及び左側の2本の肋骨に直接2本から4本の手術用糸で固定することで、バーの位置異常の問題はこれまでの920例の症例において、1例も認めていない。

前胸壁軟化法

筋層下ナス法を行う場合、実際に用いるバーを用いる前に、挙上用のバーを挿入してこの両端をヨット用シャックル・鎖・カラビナに接続して、最終的にエンジンジャッキに繋げることで、手術台を下げて前胸壁挙上を行う。また前胸壁挙上されたときに、現在ではプラスチックハンマーによる圧迫で骨折を促している。エンジンジャッキを用いた前胸壁軟化法を行うことにより、胸郭、肋骨・胸骨関節、肋骨・肋軟骨接合部は線状骨折して、前胸壁が柔らかくなるので、その後に実際に埋め込むバーを挿入して、180°ペクタスクランプで回転させると、硬くないので容易に前胸壁の陥凹を解除する事が出来る。